小児科の看護師の役割は、子どもたちの中にある

白衣、医療者=怖いことをする存在

というイメージを払拭し、関係性を構築することで処置やケアがスムーズにいくように働きかけることです。

小児は自ら主訴を出すことが少ないため、客観的データからアセスメントし、発熱や頭痛、嘔気嘔吐などを知り的確な対応が求められます。

また、小児の養護者である両親や祖父母などの家族からの訴えを元に、既往歴や基礎疾患を情報収集しそれにあった対応をします。これが小児看護の仕事内容です。

小児科における小児自身の権利

一方で、蔑ろにしてはいけないのは小児自身の権利であり、言語理解に乏しい子どもたちでもそれぞれの個性を尊重し、侵襲を伴う処置や子どもに恐怖を感じさせる処置の前にはプレイ・プレパレ―ションと呼ばれる事前説明・心理的準備の実施で小児自身の理解をすすめてから、実施に移ることが重要です。

ユニセフが提示する子どもの権利条約の中では子供たちに対し””生きる権利・守られる権利・育つ権利・参加する権利””が四つの柱として定められています。誠実な態度と平等に接する態度を前提にし、ケアにあたることが必要とされているのです。

つまり、子ども自身が求めたときには適切な説明をし、十分な理解を得ることが難しいときには、ツールを工夫し絵や人形などの利用をするなどの配慮が求められます。

また、小児科とは言いつつ対象は子供だけに限りません。

小児科に必要なトリアージ能力

小児の親や家族は、病気に侵されるわが子(幼い子ども)を見ることがつらく、また、重篤な疾患を抱えた子供の親は常に自責の念を感じている場合があります。

先の見えない不安はショックを受けた衝撃をさらに増強させ、自責感までも増強させる恐れがあります。

そしてそのような親を目の前に下子ども自身は明るくふるまったり、元気に遊んで見せるなど親に気を遣うようなそぶりが見られることもあります。

そこで看護師は可能な限り、患者家族や子ども自身とコミュニケーションをとり、不安の内容や、現在問題となっていることについて聞きだし、アセスメントし包括的なケアを展開することが重要です。

小児科看護師の仕事内容は、一般化よりさらに専門性と広範性が求められ、ときには、救急看護のようなトリアージ能力も必要とされています。

知識を身に着け、経験を積むことが大切ですが、なかでも一番必要とされているのは、子どもたちをかわいいと思い、愛情を持って擁護的に接することのできる人間性です。